1歳後半になり、
- どんなおもちゃを選べばいいのかわからない
- 歩行も安定してきて、いろいろな物を触る!
- 家にあるもので、何か手作り教具作れないかな?
そんなお悩みありませんか?
子どもは発達にあった教具やおもちゃがあると夢中になります。
そして、その「発達に合った」というのは、まず「基本動作」に注目するとわかりやすいです。
なぜなら、子どもたちは自分の身体の主人公になろうと必死。
だから、この時期は特に「叩く」「押す」「歩く」など基本的な動きを繰り返しています。
この記事を読むと、子どもの本来の発達を伸ばし、夢中になれる指先活動の知育玩具とおもちゃの選び方や作り方がわかります。
また、日常生活は基本動作の組み合わせ。
基本動作を獲得していると、日常生活の自立に向かいやすくなります。
また、1歳前半のおもちゃ&教具もこちらにまとめたので、合わせてご覧ください。
もくじ
基本動作とは
基本動作とは「押す・引く・たたく・落とす・ひねる・座る・歩く」など動作の最小単位です。
この動きを組み合わせて、日々私たちは生活しているわけなんです。
自分で少しずつ動けるようになってきた子どもたちは、大きな動きから徐々に小さな動きができるようになっていきます。
スモールステップの繰り返しによって、無理なく身体が育ちます。
また、「できた!」という体験は自尊心や自己肯定感など、心の成長にもつながります。
誤飲の心配がありますので、保護者の方がくれぐれも目を離さず、注意して見守ってください。
たたく
1歳前半でも大好きな動きですが、1歳後半になると、たたく動きの精度が上がってきます。
自分の目で見定めたところを叩けるようになるのです。
ハンマートイ
そんなときに楽しいのがハンマートイ!
どの子も夢中になるので、イチオシの知育玩具です。
ベグを叩くものもありますが、ボール式のものの方が、自分で置き直すのが楽しいです♪
押す
指先に力をかける動きもできるようになってくる時期。
ボタンを押したい!欲求に駆られていますよね(笑)
100均のタッパーでこんな手作り教具が作れます。
ポンポン落とし&ビー玉落とし
指先の力は、書く時の筆圧にもつながります。
「押す」のが楽しい時期に、ぜひ繰り返しできる教具を用意してあげてくださいね!
- 100均で売っている柔らからいプラスチックのタッパーの蓋に穴を開ける
- クッションボールやビー玉を押して落とす
指先で押しにくい場合は、手のひらで押すのを見せてあげると◎
だんだん指先にも力が入るようになっていきます。
つまむ
「つまむ」動きもみんな大好き!
実は3本指で「つまむ」動きは、猿にはできない人類の進化の証なんだとか。
3本指(親指・人差し指・中指)は、書く時もお箸やスプーンを使うときにも使う大事な指。
楽しく発達させて、生活の自立や学習の土台となる身体づくりをしていきたいですね!
ビーズ落とし
ビーズや小豆などの小さなものを穴に落とすお仕事。
誤飲にはご注意くださいね!
クーゲルバーン
小さなボールを穴に落とすと、転がって最後にシロホンの音が鳴る木製玩具。
見た目も音も美しく、長く遊べるので、お誕生日や出産祝いなどのプレゼントにおすすめです!
にぎる
「にぎる」「離す」を調整できるようになってくるのも、この時期。
トングや洗濯バサミを使って、握力も鍛えられ、手先の技巧性が高まります。
トングワーク
用意するもの
- 小皿
- クッションボール
- シュガートング
使い方
左の小皿に入れているものを、右の小皿に移し替えます。
クッションボールは豆やビーズなど小さくするほど難易度アップ。
トングも柔らかくて大きいものの難易度が低く、先の細いピンセットになると難易度が上がります。
洗濯バサミ
洗濯バサミではさむ動きも、指先に力を入れるのに最適の動きです。
はじめはDAISOのミッキーの洗濯バサミの柔らかさがちょうど良く、息子はどハマりしていました。
型紙をダウンロードして、動物に洗濯バサミをはさむのも楽しいですね!
オウチークさんの画像がかわいいです♡
https://ouchi-iku.com/sentakubasami-omocha/
落とす
1歳前半に引き続き、「落とす」動作はみんな大好き!
100均や家にあるもので作れるものがたくさん!
こちらにまとめたので、ご覧ください↓
はめる
1歳前半に引き続き、はめるのも楽しい!
簡単な図形や、色について識別できるようになる時期なので、パズルや型はめパズルも徐々にできるようになっていきます。
取手付きパズル
普通のパズルより、特におすすめなのが取手付きです。
なぜかというと、3本指(親指・人差し指・中指)を鍛えられるから。
この3本指で書いたり、スプーンやお箸を使ったりするので、何かと積極的に鍛えておきたい部位です(笑)
パーツを持ち上げると、ひよこや窓が出てきて、開けるのもはめ直すのも楽しいのがこのパズル。教室でも大人気です。
型はめパズル
図形をはめて楽しめるのが型はめパズル。
◯△□のシンプルな立体を1面から落とせるのがこちら。
はじめは鍵はなしで始めて、2歳をすぎてから鍵の開け閉めも楽しめるといいですね!
ひねる
手首の柔軟性がつくのが「ひねる」動き。
丸を描いたり、卵を割ったり、蛇口をひねるときにも必要な動き。
自動ドアや自動の水道によって日常から減ってきている動きでもあるので、意図的に用意してあげるのが良いかと思います。
ねじまわし
お人形の頭をくるくる回してはずせるおもちゃがこちら。
子どもの手のサイズでできているので、回しやすく、お顔があるので興味をひきます。
ちょっと怖いという意見もありますが(笑)
開閉する容器
特別な容器を用意しなくても、日用品の中から開閉する容器を用意するのも楽しいです。
中にフィギュアを入れると、更にモチベーションアップ!
通す
「通す」こともできる時期。
ただ、紐がよれてしまうと穴に入らないので、はじめは工夫するのが大切です。
はじめはこんな工夫をすると成功率が上がります!
- 紐通しの先にテープを巻く
- 編み針に通す
- 革紐に通す
ひも通し
いろいろなメーカーがひも通しを作っていますが、ドイツのHABA社の紐通しが可愛くて、とてもお気に入りです。
注ぐ
そして、ついに「注ぐ」動きに興味を持ち始めます。
ご飯の時にコップのお茶を移し替えようとして大失敗したりする時期ですよね。
お砂場やお風呂場でたくさん水を使った活動をするのも大事。
ただ、「こぼれる」というのを具体的に経験すると精度が上がります。
近くに子ども用の雑巾も用意して、「こぼしたら拭く」ところまでワンセットで習得できると最高です!
子ども雑巾の作り方については、こちらにまとめています。
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水の空け渡し
一番シンプルなのはピッチャーからピッチャーへ水を移し替えること。
ナチュラルキッチンのピッチャーがとても良いサイズです。
ピッチャーがなくても、紙コップやプリンの分厚いガラスカップでも代用できます。
まとめ
1歳後半で子どもたちが夢中になる基本動作をまとめました。
- たたく
- 押す
- つまむ
- 落とす
- はめる
- ひねる
- 通す
- 注ぐ
どの動きが好きかな?という目で、お子さんの行動を観察してみてくださいね!
事前にどんな動きが好きなのか?を予習しておくと、子どもの動きの謎が解けやすいですよ!