【モンテッソーリ式お部屋作り】リビングに7つのスペースをつくろう!

  • 子どものために部屋づくりを工夫したいけど、何をしたらいいの?
  • モンテッソーリ環境って園でしか作れないの?

とお悩みではありませんか?

この記事では、7つのスペース作りでリビングをモンテッソーリ環境にする方法を実践的にご紹介

子育て中のモンテッソーリ教師がモンテッソーリ園で実践される環境づくりの理論を実践に落とし込みました。

この記事を読めば、具体的に何を用意し、どんな声かけをすれば子どもを自立へ導くことができるのかわかるようになります。

子どもが長時間過ごすリビングを大人も子どもも過ごしやすい環境にすれば、子育てもぐっと楽になります。

一気に揃えるのは難しくても、ぜひ少しずつ実践してみてくださいね。

1.プレイスペース

幼児期はリビングの1角に子ども専用の遊びスペースをつくりましょう。

子どもも大人も目が届く方が安心するので、子ども部屋よりおすすめです。

demi

集中して遊べるように、用意するものは子どもサイズの机と椅子、そして棚です!

1.子どもサイズの机と椅子

幼児期から体のサイズに合った机と椅子を用意すると、自然と座って活動する習慣が身につきます

歩けるようになったタイミングで机と椅子の購入を検討し始めてみて下さいね!

サイズの目安
  • 0~3歳
    机 40〜45cm
    椅子 20〜25cm
  • 3〜6歳
    机 46〜52cm
    椅子26〜30cm

他にもおすすめの机や椅子については詳しくこの記事にまとめています。
参考にしてみてください。

2.子どもサイズの棚

棚っていっても、世の中には山のように棚があって選べない・・・

そんな方のために選び方の基準とおすすめをご紹介。

棚選びのポイント
  1. サイズ:高さと奥行きは基準と同じらい、幅はおく場所に合わせるのがおすすめ。
    ・高さ:約90c
    ・奥行き:約30c
    ・幅:約90〜120cm
  2. 素材:自然素材
  3. デザイン:明るい色
    天板の調節ができればなお◎
おすすめの棚

上の基準と値段を合わせて選び抜いたのが、こちら。

子どもと暮らし:Milk

天然素材で、子どもがぶつかっても大丈夫なように角も丸くつくられた棚。

天板も上下させることができるので、下段の天板を上にあげれば3段にできる優れもの!

絵本棚との馴染みもよく、お値段も高すぎないので申し分ありません!

無印:スタッキングシェルフ

オーク材でナチュラルな風合いが素敵な棚。

無印の定番商品なので、組み合わせて使えるのが良いところ。

おもちゃ棚として使い終わってからでも何にでも使えるのもコスパ良し。

タナリオ

自然素材ではないものの、好きなサイズを選べるのが嬉しい。

天板の位置も調整できるので、使い勝手良しです。

demi
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
実例を交えておすすめをたくさん紹介しています。

2.アートスペース

子どもは自分の手で環境を変化させる経験がとても大切です。

絵具やくれよんでのお絵描き、粘土や塗り絵などの制作を通じて創造性や手先の器用さが洗練されていきます。

リビングの一角をアートスペースにすることで、子どもは自由に表現を楽しめますよ。

アーとスペース作りのポイント
  1. いつも見えるところに設置する
  2. 種類ごとに分けてカゴや箱に入れる
  3. 良い品質のものを厳選して置く
demi
声かけのコツと、絵具や色鉛筆などの画材のおすすめをご紹介します。

    声かけのコツ

    作品作りの前にはルールを確認

    アーとスペースを作ってあげたいけど、部屋中に描かれそうで不安!

    そんな時は事前にわかりやすいルールを決めて子どもに伝えましょう

    例えば「絵具やクレヨンは紙の上に書くよ。

    他のところに描いたら、パパもママも困るからおしまいにするね。」

    このルールを守ることができない時には、活動を中止して道具は子どもが手の届かないところに置きます。

    モンテッソーリ博士
    感情的に怒ったり、罰を与える必要はないわよ。
    目を見て、ルールを確認する。次に出す時にもルールを守れるか確認してから出すようにすると良いわ。

    大人が一貫性を対応し、子どもに「ルールを守れば自由に活動できる」という体験を経験させることで、自然とルールを守れるようになっていきます。

    モンテッソーリ博士
    自由と制限はコインの裏表。
    制限なきところに自由は生まれない。
    だから、「なんでも自由にさせてあげよう」って思わなくて良いのよ。
    子どもの様子を観察して、ちょうど良い段階の制限(ルール)をわかりやすく伝えてあげてね。

    作品ができたら褒めまくらない

    子ども

    ママ!見て〜!絵描けたよ〜!

    こんなとき、どう声かけしていますか?

    実は、褒めすぎはNG

    「わ〜!すごいわね!〇〇ちゃんは天才ね!」のように褒め続けると、

    誰かに褒められるために活動する」というように自分の外側に活動の動機ができてしまいます。

    子ども自身の「自分が楽しんだり納得したり、表現したいから」という内から出る動機を壊さないために、褒めすぎは注意。

    代わりに「集中して描けたね。この色使い素敵だね。細かく塗れているね。」

    のように具体的に、事実を述べる伝え方がおすすめ。

    詳しくはこの本に載っているので、興味がある方はお読みください。

    アート活動のおすすめグッズ

    IKEAのイーゼル

    イーゼルの良いところは、出しっぱなしにできるので使用頻度が上がること。

    机で描くのとは違って肩を使って描けるので、子どもの身体の発達を促すことができるところです。

    ペイントカップ

    絵具遊びにおすすめなのがamazonのペイントカップ

    demi

    倒れてもこぼれにくいので、倒してしまっても安心。

    置きっぱなしでも乾きにくいので重宝しています。

    絵筆と絵具

    IKEAの絵筆は6種類の形の違った子どもサイズの絵筆が入っています。

    長さや握りやすさが子どもの手にちょうど良いのでおすすめです。

    絵具はそのまま、もしくは少し水を足してペイントカップにそのまま入れられるIKEAの絵具を愛用しています。

    多少どこかについても水で拭けば落ちるので安心です。

    クレヨン

    感情豊かな幼児期だからこそ、発色の良さを大切にしたいと思い、選んだのが蜜蝋クレヨン。

    他のクレヨンよりお値段はしますが、見ていて惚れ惚れする美しい色。

    購入して良かったと思っています。

    色鉛筆

    持ち手の部分に窪みがあり、勝手に持ち方矯正をしてくれるという素晴らしいリラ社のグルーブトリプルワン

    色も美しく、水でぼかして遊ぶこともできる優れもの。

    筆圧が弱い時期からしっかり発色するので、はじめての色鉛筆におすすめ。

    3.食器・カトラリースペース

    テーブルに近くに食器やカトラリーを子どもの高さの棚に収納します。

    そうすることで、子どもが自分で配膳の準備をできるようになっていきます。

    名前
    2歳の息子はおやつの時には率先して親の分もお皿を用意してくれるので、お互い嬉しくなります♩

    ランチョンマットを見て自分で配膳

    ランチョンマットに食器やカトラリーが書かれたものを使えば、2歳からでも配膳ができます。

    子ども
    • スプーンやフォークをよく落とす
    • コップを手前に置きすぎて倒してしまう

    そんなお子さんの困りごと解決にもおすすめです。

    フリーダウンロードで作れるデータを作成したので、お好きなデザインで作成してみてください。

    飲み物も自分で飲めるように!

    子どもが喉が渇いた時、自分で飲めるところに飲み物はありますか?

    水筒やマグマグを手の取れるところに置いておくのも良いですし、子どもサイズのピッチャーを置いておけば、自分で注ぐ練習にもなります。

    我が家ではこのamazonのジャグを2歳前から使っています。

    created by Rinker
    ボルミオリ ロッコ(Bormioli Rocco)

    少し大きいので2歳半をすぎてから安定感が出てきました。

    割れないものをお探しなら、アルミ製のミルクピッチャーなどを探すとサイズも良いものが見つかります。

    コップは子ども用に持ちやすく、割れにくいガラス作られた「つよいこグラス」がおすすめ。

    幼児期から本物のガラスや陶器を扱うことで、丁寧に物を扱える子に育ちます。

    4.掃除用品スペース

    子ども
    あ、お茶をこぼしちゃった!

    こんな時、どうしていますか?

    • 「なんでこぼしたの!」って叱る?
    • 「またこぼしたのね」って拭く?

    子どもを叱っても、大人が拭いても長期的には問題は解決しません。

    一番良い解決策は子どもが自分で問題解決できるように環境をつくり、子どもが自分で拭く習慣をつけること。

    そのために大切なのが掃除用品スペースです

    子ども
    自分で自分の失敗をやり直せると自信がつくね!

    我が家は食器棚の炊飯器を置くスペースが子どもの高さだったので、掃除用品入れに変えました。

    用意する掃除用品
    • 子どもサイズのほうきとチリトリ
    • 子どもサイズのフキンと雑巾

    小さなホウキとチリトリ

    100均などにもプラスチックの小さなホウキとチリトリは販売されています。

    それでも良いのですが、このダルトンのほうきとチリトリは素材がしっかりしているので、長持ち。

    チリトリの底がきちんと床にフィットするので、ゴミを取りやすくておすすめです。

    カラーバリエーションも豊富で1000円前後なのでコスパ良し!

    子どもサイズのフキンと雑巾

    0〜3歳のお子さんには8cm×8cmほどのミトン型で作成するのがおすすめです。

    手で握りながら拭くのが難しくても、ミトンなら手を入れて動かすだけで良いので簡単♩

    3歳以降なら普通の雑巾を子どもの手で持てるサイズに小さめに作るだけでOK。

    demi

    机用のフキンは赤、床の雑巾は青のように色をわかりやすくするのがおすすめ

    私は色をわかりにくく作ってしまったので、よく間違えてしまいます^^;;

    声かけのコツ

    掃除用品を用意して環境を整えたけど、子どもは全然自分で拭いてくれない!

    そんな時は、

    1. ママと一緒に拭くか、自分一人で拭くかの2択にする
      命令するのではなく、あくまで子どもが選ぶ方式にします。
    2. 大人と子どもの拭く範囲を決めて手伝う
      全部を拭くのではなく、一部を手伝うことで、少しずつ子どもにも掃除に慣れていってもらう。
    3. こぼれた水やお茶を子どもの好きなものに見立てる
      「あ!あざらしみたいだね」と興味をそらせて、「おしりを拭くから、頭の方を拭いてくれる?」と誘ってみる。

    他にも子どもに合わせてあれやこれやと試しながら誘ってみましょう。

    どうしても拭きたがらない場合は、叱ってネガティブな作業のイメージにせず、

    大人が拭いている姿を見せて、「きれいになると気持ちいいね」とポジティブな言葉掛けをすることで、「掃除=嫌なもの」というイメージを回避します。

    demi
    どれも根気が要りますが、習慣になれば自分で拭けるようになります。
    小さいうちに、がんばりましょう!

    5.絵本スペース

    絵本スペースには絵本棚とくつろげるソファや座椅子を用意します。

    demi
    息子の通うモンテッソーリ園では、子どもたちがくつろぎながらソファで絵本を読む姿がとても可愛らしいです。
    我が家は和室に絵本棚を置いているので、座椅子を購入検討中。
    読む場所があると、絵本を読んでもらうだけでなく、自分で読む習慣作りになって良いですよね。

    絵本棚

    表紙が見える方が子どもが自分で絵本を選びやすくなります

    季節の絵本や読んでほしい絵本こそ表紙の見えるとろこに並べましょう。

    IKEAの絵本ラックはハイハイ期から自分で絵本を選ぶ習慣がつけられるのでおすすめです。

    子ども
    奥行きが広くてななめになっているから、倒れにくくなっているよ!

    立ち歩けるようになったら、大きめの絵本棚を用意してあげると、大容量でたくさんの絵本を収納。

    表紙も見えるので、子どもが自分で選ぶ習慣をサポートできますよ。

    ソファや座椅子

    絵本棚の横にソファや座椅子を置くと自分で読む習慣がつけられるのでおすすめです。

    和室の場合は座椅子もいいですね。

    6.身だしなみを整えるスペース

    子どもの鼻水が出ていたり、口の周りが汚れているとき、どうしていますか?

    大人がついつい拭いたら嫌な顔をされませんか?

    そんな時は鏡の出番!

    子どもの高さに鏡と数枚のティッシュを設置して、汚れている時に鏡の前に誘います。

    まずは自分で汚れを認識する。

    そして、鼻の噛み方がわからない子には、ティッシュがヒラヒラするようにわかりやすく噛み方を見せます。

    口の拭き方が雑な子にも、丁寧な拭き方をゆっくり見せます。

    モンテッソーリ博士
    昔、私が鼻が垂れている子どもたちに、ゆっくりと噛み方を見せると、子どもたちは拍手喝采。(実話)

    子どもたちは鼻を噛みたくないのではなく、噛み方をしらなかったのね。

    これは往々にしてあることよ。

    口で説明するよりゆっくりやって見せる方が、子どもたちは理解しやすいわ。

    7.アートや植物を飾るスペース

    子どもの目の高さにアートや植物を飾るのもとても大切。

    幼児期は見えるものを無意識に吸収できる時期。

    できるだけ多くの本物に触れ、完成豊かに育ってほしいですね。

    ここでは手軽な飾り方をご紹介します。

    芸術家のカレンダーを飾る

    ポストカードをフレームに入れて飾ってももちろん良いのですが、入れかえずにほったらかしになりがち。

    入れ替えた方が「何かな?」と注目度が上がるので、芸術家のカレンダーなら手軽な値段で定期的に絵を変えられるのでおすすめです。

    子どもっぽいキャラものカレンダーではなく、ゴッホやエリックカールなど、世界的に認められた美しい絵を飾ってみましょう。

    demi
    カレンダーだと日付や予定の確認もできるので、一石三鳥です!

    絵本1冊で35種類のポスターを作る

    ポスターって1種類で結構いい値段がしますよね。

    エリックカール の”BOOK OF MANY THINGS”という本とIKEAのフレームを使えば、A4より少し大きいサイズの35種類のポスターが作れます!

    英語で動物やパーティー、季節、色、形、大きさ、感情など様々なテーマの絵と単語が載っている本です。

    絵がとてもかわいくて、テーマも子どもに身近で網羅しているので英語教育の一環としてもおすすめです。

    植物を飾る

    室内やベランダに植物を飾り、お世話をするのもとても良い経験です。

    花の良い匂いを嗅いだり、水やりをしたり。

    世話をしないと枯れてしまうことも経験から学べます。

    子どもサイズの小さいジョウロで2歳の息子はお水やりを楽しんでいます。

    demi
    ベランダなら水もこぼし放題で、何度あげてもOKなので気楽です。

    我が家はIKEAで購入しました(商品URLが見つかりません^^;;)。

    ジョウロが見つからない場合は500mlペットボトルでも代用できますね。

    まとめ

    子どもの自立をサポートするために、リビングに7つのスペースを作ってみよう!という記事でした。

    もちろん一気に揃えるのは大変なので、少しずつ生活に合わせて準備してみてくださいね。

    大人の忍耐も必要ですが、きっとお子さんの様子が少しずつ自立へむかいます。

    リビングに7つのスペース
    1. プレイスペース
    2. アートスペース
    3. 食器・カトラリースペース
    4. 絵本スペース
    5. 掃除用品スペース
    6. 身だしなみスペース
    7. アートや植物のスペース

     



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    ABOUT US
    montedemi
    モンテッソーリ教師で子育て中のdemiです◡̈ モンテッソーリ教育をベースに子どもの自立をサポートするお部屋づくりの工夫を、インスタグラム@monte.demi(フォロワー1万人)やブログで発信しています。 大阪モンテッソーリ幼児教室を経営し、4歳の男の子を子育て中。 息子は1歳半からモンテッソーリ園にお世話になっています。 モンテッソーリ教育が初めての方でも大丈夫! 一緒に実践して、子育て上手を目指しましょう! 【経歴】同志社大学文学部・ドイツ留学→教育企業→保育士資格とモンテッソーリ資格を取得→現場経験→モンテッソーリ幼児教室