赤ちゃんのためのモビール、かわいいものが多いですよね。
ただ、モビールはインテリアではありません!
赤ちゃんのためのモビールの役割は「見る力」を育てることです。
生後すぐの赤ちゃんの視力は約0.02で前方30cmの白黒がぼんやりと見える程度ですが、なんと1歳頃までに大人と同じ視力に成長します。
その驚くべき成長をサポートするのがモビールの役割。
ここでは月齢ごとに変化する視覚と身体の発達に合わせて、モンテッソーリ教育で推奨されるモビールをモンテッソーリ・モビールと呼びます。
生後0ヶ月〜4ヶ月頃まで様々なモンテッソーリ・モビールが登場するので、作り方と合わせてご紹介します。
生活するにも、仕事をするにも、芸術やスポーツにも欠かせない、生涯重要な「見る力」。
しっかり「見る力」を育んであげることで、将来、空間認知力の高い建築家や高度な技術を持つ外科医、優れた芸術家や洞察力の高いスポーツ選手になれるかも!?
夢が広がりますね^^
もくじ
赤ちゃんの視力と身体の発達
生まれたての赤ちゃんの視力は0.03ほどで、目の前30cmの白黒がぼんやりと見える程度です。
白や黒の強いコントラストのものしか見えていないので、ムナリ・モビールを吊るしてあげると、ゆらゆらゆられる様子を目で追います。
そこから生後1〜2ヶ月頃には首が動かせるようになるため、首の運動にもなるダンサーモビールをつるします。ムナーリ・モビールは白黒でしたが、こちらはキラキラした原色も入っています。
そして、生後3〜4ヶ月頃には色を見分けることができるようになるため、色がグラデーションになっているゴビ・モビールをつるします。近くの濃い色から遠くの薄い色へと少しづつ見えるようになってきます。
生後4ヶ月頃には触りたいものに手を伸ばしたり、寝返りをしたりして体の動きが活発になる時期です。キッキングボールをつるしたひっぱれるモビールでその動きを柔らかく刺激してあげることができます。
【生後0〜1ヶ月】ムナリ・モビール
ムナリ・モビールとは
ムナリ・モビールはイタリアの絵本作家であり、有名なデザイナーのブルーノ・ムナーリによるモビール。赤ちゃんに白黒のモビールって、なんだかシュールな光景ですが、白黒には理由があるのです。
生まれてすぐの赤ちゃんの視力は0.02ほどで、約30cm先の白黒などの強いコントラストのものぐらいしか見えていません。
そのため、淡い色や早く動く電動モビールは赤ちゃんには見えていないのです。赤ちゃん用のモビールって赤ちゃんっぽくピンクや水色のかわいいものを思い浮かべますが、しばらくは本人には見えていないんですね…。
大人が見せて楽しんでるだけなのです(涙)
このモビールは室内の微風でも白黒コントラストがゆっくり揺れてくれます。
そのゆらゆらが気持ち良くて、私もいつのまにか一緒に眺めて癒されています*。
ムナリ・モビールの作り方
このムナリ・モビール、作り方は簡単で、100均の白いボール紙に黒いシールを貼り付け、クリスマス用のオーナメントのガラス玉を吊るして作成できます。
なるべく化学物質を除いたものが良いということで、プラスチックよりガラス玉が推奨されています。ただ、落下すると危ないので、顔の真上には吊るさないように注意が必要です。
普通のモビールのように、棒を段々にして吊るせば良いのですが、バランスが取りにくくて断念…明らかにゆがんでいますが、ワイヤーをドーム状にして枠を作りました(笑)
【生後1〜2ヶ月】 ダンサー・モビール
ダンサー・モビールとは
動きのあるダンサーモビールを見ながら首の運動ができるモビールです。
生後1〜2ヶ月頃、自分で首を動かす随意行動ができるようになったらつるしてあげましょう。
私はムナリモビールと同じワイヤーに吊るしたのですが、もう少し吊るす幅を広くしてもよかったな〜と反省しています。
ダンサーモビール作り方
キラキラの原色(赤青緑黄色)折り紙と黒のボール紙を買ってきてつくりました。
ムナーリ・モビールで余った黒のボール紙が使えます。
【生後3〜4ヶ月】ゴビ・モビール
色覚の変化
生後3ヶ月頃になると基本的な色が見えるようになります。
はじめは白黒しか見えなかった赤ちゃんが、生後4ヶ月には大人と同じように色を見分けられるというので、驚きです!
ゴビ・モビールとは
色覚の発達に合わせて、モンテッソーリ教育ではゴビ・モビールと呼ばれる色の識別を生かしたモビールが用いられています。
乳児クラスの教師をしていたゴビさん考案だそうです。
ゴビ・モビールは濃い色から薄い色へグラデーションになっているので、近くの濃い球体から遠くの薄い球体が少しずつ見えるようになり、赤ちゃんが色を発見していける工夫がされています☺︎
ゴビ・モビールの作り方
赤青黄緑色の中から色の系統を選び、グラデーションになるように4〜6色で絹糸ボールを作り、吊るして完成です。詳しくはこちら↓
【生後4ヶ月〜】ひっぱれるモビール
ひっぱれるモビールとは
長めのリボンにリングや鈴をつけて吊るし、赤ちゃんの腕の運動を誘うモビールです。
吊るす側に手芸用のゴムを5cmほど取り付けて、伸び縮みのある引っ張りやすい状態にしておくのがポイント。
つるすもの
あかちゃんの手の大きさにあった太さのリングや鈴、キッキングボールなど握りやすいものを吊るしてあげます。
我が家では鈴入りのにぎにぎもつってみたのですが、握りたいのに指が滑ってイライラしていたので(笑)、キッキングボールに変えました。
キッキングボールは指にひっかけられる部分が多いので、両手で探索したり、ひっぱって飛ばしたりして遊んでいます。
キッキングボールとは
このパッチワークで作ったボールがキッキングボールです。
つるした状態では腕をバットのようにして叩いたり、両手で探索したりできます。
そしてハイハイが始まると、転がしても進みすぎない追いかけやすい目標物として使える便利なおもちゃです。
キッキングボールの作り方
おばあちゃんの家で見たことあるな〜と思っていたキッキングボール。
パッチワークボールなどの呼び方もあり、いろいろなサイトで作り方が載っています。
私はこちらの作り方を参考にさせてもらい、ダブルガーゼとオーガニックコットンで作りました。
ベビー用品は使う布の量が少なくて良いので一枚の布でいろいろ作れて楽しいですね☺︎
モビールの設置方法
モビールの設置方法についてはこちらのサイトに詳しくまとめられています。
【モビール特集】賃貸の方必見!モビール、どうやって取り付ける? | nunocoto
天井に穴を開けたりしたくなかったので、我が家では上下するテーブルにモビールアームをつけて使っています。とてもしっかりしたグリップ力なので、ひっぱっれるモビールで赤ちゃんがひっぱっても耐久性があり、おすすめです。
まとめ
0〜4ヶ月頃までのモンテッソーリ・モビールについてまとめました。
モビールの替え時に悩むものですが、月齢と合わせて赤ちゃんが飽きて見なくなったのを目安に交換するのがオススメです。
まだ時期が早いと次のモビールをじっと見ないので、そのときは元に戻します。
早ければ良いというものでもないので、ぴったりの時期を見極めてあげられると、赤ちゃんが楽しむ様子を見られて楽しいですよ。
- 0〜1ヶ月:ムナリモビール
- 2〜3ヶ月:ダンサーもビール
- 3〜4ヶ月:ゴッビモビール
- 5〜6ヶ月:ひっぱれるモビール
ひっぱれるモビールのおかげで寝返りも問題なくできるようになってくれたので、モンテッソーリ・モビールには大変お世話になりました。
妊娠中、時間があるうちに作り置きできると、産後はつるすだけでいいのでおすすめです!