こんにちは、子育て中のモンテッソーリ教師demiです◡̈
生後9ヶ月の息子はこんなことが出来るようになりました。
- 床の小さなゴミを拾って食べる
- スライド式のドアを開ける
- 厚紙の絵本をめくる
静かなときほど危ないことをしていて、「ひゃー!」となんど叫んだことか!
でも、ふと考えると、これは
「つまむ」指の発達を果たしたのです!
実は、この「つまむ」の指の発達は案外奥深く、現代人への進化の証☺︎
つまむ動きの洗練のために用意したいおもちゃと合わせてご紹介します。
「つまむ」は現代人入門!
「つまむ」動作は専門用語で「精密把握」と言います。
これまでは全部の指とてのひらを使って握る「握力把握」しかできませんでした。
「握る」ことはサルなどの動物でもできますが、親指と人差し指と対面して「つまむ」という動作は、ほぼ人にしかできません。ー『パパは脳研究者』池谷裕二
精密把握が人間特有の特徴なのは、手の骨格がポイントだそうです。
人間は親指が他の4本の指と別の方向▽
対して猿の指は全て同じ方向▽
これでは「つまむ」はできませんね。
320万年前の我々の先祖アウストラロピテクスが初めて現代人のような精密把握を行なったと考えられているそうですよ。
そうして道具を器用に使い、文明を築いて生き延びてきたんですね。
なんだか感慨深い〜
モンテッソーリ博士は「手が文明を創った」として、その重要性を述べています。
人間の英知がただ言葉だけで表現されていたとすれば、私たち以前の人間の先祖については何の痕跡も残されていないだろう。
知性に伴ってきた手のおかげで文明が創られた。
手は人間に与えられた莫大な宝だともいうべき器官なのである。
当たり前のようで、ハッとさせられるお言葉。
こびとちゃんは次なる文明の担い手として、着々と成長中ということですね☺︎
「つまむ」を洗練する道具
指先でものをつまめるようになったので、「つまむ」を楽しみ、動きを洗練するおもちゃを用意しました。
1.リング落とし
こびとちゃんにはボーネルンドでこちらを用意しました。
はじめはこの小さな穴に通すのは難しいので、直径の大きな握りやすいブレスレットからはじめます。
だんだんと直径の小さなリングを用意し、徐々に難易度を変えていくと良いそうです☺︎
2.ルーピング フリズル
ボーネルンドの定番、ルーピング。
これまでは台を押し倒すだけだったのですが(笑)
指で球をつまめるようになってからは、つまんで指先で動かす遊びができています☺︎
3.手作りおもちゃ
ひっぱるのも大好きなので、箱に穴を開けて、いろいろな素材の紐が出るおもちゃを作りました。
「つまむ+ひっぱる」の合わせ技!
おしまいに
つまむ動きを繰り返し、手先を器用に使えることは、それ自体で脳が活性化します。
さらに言えば、将来鉛筆で書く力に繋がっていきます。
一見いたづらに見える動作も、体の発達に欠かせない動作。
習得にまっしぐらな子どもたちが夢中で遊べる環境を用意してあげたいものですね。
「そんなところも届くようになったの!」
「それはやめてー!」
と叫びたくなる日々ですが、環境設定は親の役目と謙虚に頑張ります。
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