- おもちゃが増え続けて困る!
- 子どもが片づけなくてイライラする!
おもちゃの収納にお困りではありませんか?
実はここで紹介するモンテッソーリ式おもちゃ収納を習得すれば、誰でも子どもが片づけやすい部屋を作ることができます。
なぜなら、世界140カ国に広がるモンテッソーリ園では、1歳半でもお片付けができる環境があるからです。
我が家も2歳の息子がいますが、モンテッソーリおもちゃ収納の仕組みを作ったおかげで、片付けのストレスはほとんどありません。
子どもの性質を利用した環境の作り方を知り、適切な声かけをすれば、子どもは自分で片づけられます。
- おもちゃ置き場と収納は別にする
- 月に最低1~2回入れ替える
- ポジティブな声かけをする
この記事を読み終えれば、モンテッソーリ初心者の方でも実践できるよう全ての情報をまとめました。
おもちゃ棚の選び方や机椅子など具体的に載せているので、ぜひご参考にしてください。
おもちゃ収納を見直すことでお部屋が整うだけではなく、子育てのストレスが減ります。
お子さんも精神的に安定し、その変化に驚かされます。
自分の興味を深め、自発的に行動し、未来を切り開く力が育ちます。
部屋を整えることは子どもの未来を変える力もあるのです。
もくじ
モンテッソーリおもちゃ収納とは
世界的に評価の高いモンテッソーリ教育の子どものための環境のつくり方を家庭版にアレンジしたものです。
- おもちゃを3グループに分類する
- おもちゃ置き場と収納を別にする
- 月1~2回入れ替える
さらに、モンテッソーリ教師の実践する声かけを学べば、お片付け上手で自立した子に育ちます。
100年以上前にイタリアで女医のマリア・モンテッソーリ博士が始めた教育です。
卒園生たちは自分の興味や特性を生かし、様々な分野で社会に貢献しています。
日本では藤井聡太くんが話題になっていたわね。
モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。
その目的を達成するために、モンテッソーリは子どもを科学的に観察し、そこからえた事実に基づいて独特の体系を持つ教具を開発するなどして教育法を確立していきました。
その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。
日本モンテッソーリ総合研究所
https://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/
モンテッソーリ教育は今や世界140カ国にも広まり、ノーベル平和賞を3回ノミネートされた世界的に評価の高い教育です。
なぜモンテッソーリ式おもちゃ収納が重要?
おもちゃ収納を見直すことは、部屋がきれいになるだけではなく、子どもの性質や未来を変える力があるからです。
使いたい時に使いたいものが出せないと探す時間がかかったり、諦めたりしますよね。
何がどこにあるかわかっている環境では、子どもはとても活動的。
世の中では「幼児の集中力は年齢+1分」と言われますが、そんなことは一切ありません。
モンテッソーリ園での子どもたちは3歳でも60分同じ活動に没頭していることもあります。
- 環境は行動を変え、習慣を変え、そして後々大きな違いを生み出します。
将来を自分の力で切り開く力は環境による差が大きいのです。
ただ、片付けやすい環境を整備するのは大人の仕事よ。
おもちゃが片付かない理由
と言い疲れていませんか?
子どもたちは放っておくと散らかり放題にしますよね。
でも、実は整った環境があれば、片付けられます。
「秩序」を大切にしてあげると良いわよ。
おもちゃが片付かない理由は以下の3つ。
- おもちゃの量が多すぎる
- おもちゃを置く場所が不明確
- ネガティブな声かけをしている
ちなみに、環境とは物的環境と人的環境の2種類に分けられます。
家庭においての例だと、
- 物的環境:おもちゃや家具、収納の仕方
- 人的環境:親や兄弟姉妹、同居している人
物的環境も人的環境も共に整え方を学び、実践してみましょう!
【実践編】おもちゃ収納3ステップ
では、どのように収納していけば良いのでしょうか?
モンテッソーリ式おもちゃ収納を3ステップでできるように解説します。
- おもちゃを3つに分類
- おもちゃ置き場と収納は別!
- 月1~2回おもちゃを入れ替え
1.おもちゃを3つに分類
家にあるおもちゃを部屋の真ん中にすべて出します。
1つ1つ手に取り、これからも遊びたいおもちゃか確認し、3つのグループに分けましょう。
「これからも遊びたい!」と思えるおもちゃから、10種類ほど今一番好きなおもちゃを厳選します。
1軍:よく遊んでいて、今後も遊びたい
- 1軍は数を極力絞ります。
(0~3歳なら6〜10種類、3~6歳は10~15種類) - リビングのおもちゃ棚に配置します。
2軍:1軍ほど夢中ではないが、今後も遊びたい
- ローテーションで出し入れします
- クローゼットや押し入れに入れましょう!
3軍:壊れていたり、簡単すぎる、好きじゃない
壊れていたり、パーツの足りないものは処分しやすいと思います。
「まだ使えるのにもったいない」という気持ちだけで処分できないものは、他の人に使ってもらいましょう!
- メルカリで売る:https://www.mercari.com/jp/
- 寄付する:https://eco-to-ship.jp
- ジモティーで人に譲る:https://jmty.jp
モンテッソーリ教育との相性抜群です。
2.おもちゃ置き場と収納は別!
おもちゃを1箇所にまとめていると、どんどん増えて溢れて、親子で片付けにストレスが溜まって・・・
片付けの難易度がどんどん高まりますよね。
おもちゃ置き場と収納は別の場所にしましょう!!
見えるところに夢中になっているおもちゃを配置するだけなら、お片付けは簡単!
コツを解説しますね。
リビングのおもちゃ置き場
リビングに出し入れしやすい棚と子どもサイズの机と椅子を設置します。
棚や机の選び方は下に載せているので、参考にしてみて下さい。
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1軍おもちゃはこの棚へ1種類ずつ並べます。
- 0〜3歳は6〜10種類
- 3〜6歳は10〜15種類
数を制限することで子どもは集中しやすくなるわよ。
幼児期は子ども部屋より親の存在感に安心できるリビングがオススメです。
机は他の情報に邪魔されず、集中しやすいように壁向きに設置して下さいね。
トレーとカゴでおもちゃをワンセットに!
モンテッソーリ環境で子どもがお片付けができるのは、片付ける場所がわかりやすいから。
ポイポイおもちゃを放り込むのではなく、1つずつ並べます。
同じ種類のものはトレイやカゴでまとめます。
子どもが自立する環境を作る秘訣よ。
ぜひ、家でもやってみて!
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- トレー
取手付きの小さなトレーを探し続けて、イチオシがこのトレーです。
子どもサイズで取手付き。
自然素材で、枠もしっかりあるので物が落ちにくいです。
- カゴ
深さのあるおもちゃは小さなカゴにまとめます。
- 布製ボックス
その他、かさばる積み木などは大きめのボックスに入れると良いですね。
布製だと軽く、蓋がない方が中身がわかって手に取りやすいのでオススメです。
クローゼットか押し入れにおもちゃ収納
クローゼットや押し入れに2軍のおもちゃを収納します。
入れ替えやすいように、大物はキャスターの衣装ケースに。
小物は引き出しに入れるのがオススメです。
細かいパーツはチャック袋に入れてまとめると紛失防止に。
IKEAのチャック付き袋なら様々なサイズに対応。
最大サイズはA4より大きい木製パズルもすっぽり入ります。
3.月に最低1〜2回入れ替えよう
1軍と2軍のおもちゃは月に最低1〜2回はローテーションして入れ替えましょう。
子どもが小さいうちは様子を見て判断、大きくなったら相談しながら入れ替えます。
処分するのではなく、保存することで子どもも安心します。
- 最近触っていない
- 投げたり雑に扱う
- 難しすぎてできない
- 簡単すぎて飽きている
モンテッソーリ関連の本で子どもの発達について予習すると、
- 子どもが何をしたがるか
- 何を用意すれば良いかがわかってくる
棚に配置するおもちゃの精度が上がってオススメですよ!
モンテッソーリ初心者の方でもとてもよくわかる藤崎さんの本がオススメ!
モンテッソーリ教育の理論と合わせて、すぐに実践できる方法が厳選されています。
おもちゃ棚の選び方
ここでは、そんなお悩みを解決します!
- 棚選びのポイント
- 棚のサイズ
- オススメの棚ベスト3
おもちゃ棚選びの3つのポイント
おもちゃ棚を選ぶ際に気をつけたいのがこの3つ。
- 子どもが出し入れしやすいサイズ
- 自然素材
- 明るい色
選び方、具体的にオススメの商品について解説していきますね。
おもちゃ棚のサイズ
おもちゃ棚の大きさはモンテッソーリ園では年齢によってサイズの目安があります。
- 0〜3歳:幅90×奥30×高60cmの2段
- 3〜6歳:幅90×奥30×高90cmの3段
典型的な棚がこのブロック社のシンプルな棚。
モンテッソーリ園では壁面にこういった棚がずらりと並んでいます。
家庭に置く場合には、置く場所が限られていますよね。
月齢によって買い替えるほどのものでもないので、長く使える物を選びましょう!
オススメの棚ベスト3
家庭用にオススメのモンテッソーリ棚について調査に調査を重ねました。
- サイズ
- 予算
- カスタマイズ
の3項目を検討してベスト3を厳選!
お値段重視の方は最安値商品も要チェック!
1位:マルチラック タナリオ
- サイズが選べる!
幅59cm87cm117cm高さも60cm90cmで選択可
奥行きもちょうど良い29cm - カラーも選べる!
ナチュラル・ホワイト・ダークの色展開 - 棚割りも変えられる!
3cm間隔で棚割り調節可
月齢によって棚を買い足すときもカスタマイズしやすく、1万円以下とはお買い得!
- 部屋の雰囲気によってカラーが選べるのも嬉しいですね。
- 色をカスタマイズされている方もいて、とても素敵です!
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2位:無印スタッキングシェルフ
- 自然素材でデザインが美しい
- カスタマイズして長く使える
- 背面に板がないので、圧迫感がない
棚の値段的にはお安くないのですが、子どもの成長に合わせてランドセル置きにもできます。
積み木などの大型のおもちゃも収納可能。
無印の定番商品とあってカスタマイズしやすいのが、コスパ的には良いかと思います。
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3位:IKEA FLYSTA(フリスタ)
横幅が広く取れる方にはオススメのこちらの棚。
(サイズ:W132×H69×D31)
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ブロックに分かれているので、
- おもちゃの数を制限しやすい
- おもちゃを元の場所に返しやすい
というメリットがあります。
こんな子ども部屋、素敵すぎますね!
最安値
安さが第一!という場合はIKEAのテレビ台をおもちゃ棚にされている方もいます。
¥1999というのはお安いですね!
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手作りでも作れる!
DIYで作成された方もいらっしゃいます。
自分の家にぴったりのものを作れるのがDIYの良いところですね。
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自分で作るのはちょっと・・・という方は、サイズを伝えてハンドメイドサイトで作家さんに作ってもらうのもオススメです。
机と椅子の選び方
小学生になってから、子どもの机と椅子を用意する家庭が多いようですが、幼児期から体に合った家具を用意することはとても重要です。
子どもサイズの椅子と机があれば、子どもは自然と座るようになります。
ぜひ、ご家庭でも子どもサイズの家具を用意してあげて下さいね。
机と椅子のサイズ
机と椅子はしっかり足を踏ん張って作業できる高さの物を選びましょう。
足がつかないと、肘でバランスをとることになるので、姿勢が悪くなります。
- 0~3歳
机 40〜45cm
椅子 20〜25cm - 3〜6歳
机 46〜52cm
椅子26〜30cm
机と椅子のオススメベスト3
1位 コロコロデスク&チェア
机や椅子の向きを変えると様々な使い方ができる優れもの!
- 椅子は上下を変えるとサイズ変更ができる
- 机は上下変えるとソファにもな
- 机の端が囲われているので、視覚情報が制限され、集中しやすい
- 椅子は2つセットなので、1つは玄関で靴を履く椅子に
- 小学生になったらランドセル置きに
- 子どもが使い終えてもサイドテーブルとして十分使える
少しお高いですが、長期的に見てコスパ最強です。
子どもにとって物を大切に使う経験にもなり、とても良い買い物をしたと思います。
2位 yamatoyaのキッズデスク&チェア
- 机も椅子も高さ調節ができる
- 引き出しも付いているのでお絵かきセットを収納できる
- 絵本棚などとシリーズで揃えることもできる
3位 IKEAのキッズテーブル&チェア
コスパ重視ならIKEAがオススメ。
ナチュラルでインテリアにも馴染みやすいデザインです。
椅子が2脚付いて3000円はお買い得!
声かけの3つのコツ
実は、片付けをネガティブにしているのは大人です。
子どもは生まれてから、「片付けなさい!」と怒られることによって「片付け=嫌なこと」と学びます。
それだけ大人の態度や声かけは重要なんですね。
どうしたら、片付けが好きな子に育つか?
3つのポイントを紹介します。
- 片付けはポジティブに
- タイミングを逃さない
- ルールは事前に決める
片付けはポジティブに
子どもの月齢にもよりますが、片付けが苦手な子には手伝いながら、楽しくするのがオススメです。
- 担当場所を決める
「ここまでママがするから〇〇ちゃんはこっちね!」 - ゲーム感覚で5分で片付けよう!
片付け始めが億劫でも、大人が始めてみれば子どもが活動的に片付け始めるのはよくあること。
どうしても片付けられない場合は、楽しそうに片付ける姿を見せましょう。
0〜3歳は無意識的記憶と言って、意識せずとも全てを学習して吸収します。
いつでも見られている意識でいた方が良いわよ。
親の背中を見て、「片付けは楽しい!スッキリする!」と思える子に育ってもらいましょう!
タイミングを逃さない
山のようにおもちゃが出て、腹が立って「片付けなさい!」と言っているとしたら、それは声かけのタイミングが間違っています。
子どもが一人で片付けられる量の散らかり具合で、もう声を掛けてあげましょう。
その見極めは大人の仕事です。
「自分で片付けられる」という経験を積むことで、片付けへ積極的になり、自己肯定感が育まれます。
明確なルールを決める
大きいお子さんなら、「1つ出したら片付ける」のような明確なルールを設けると良いですね。
モンテッソーリ園ではみんなで教具を共有しているので、このルールを守る意義は明確です。
ただ、おうちの場合はリラックスする場所でもあるので、ルールのために片付けるより
- 子どもが自分で片付けらる経験を重ねる
- 片付けはスッキリして楽しいと思える
そんなポジティブな理由で片付けが出来た方が長続きします。
まとめ
モンテッソーリ式おもちゃ収納、いかがだったでしょうか?
子どもは環境によって大きく変わります。
片付けやすい環境を通じて、お子さんは精神的に落ち着き、自発的に学び、行動できるように変化していきます。
もちろん、大人も部屋が片付くと子育てのストレスが大きく減ります。
ただ、片付けやすい環境づくりは大人の仕事です。
ぜひ、モンテッソーリ式おもちゃ収納を実践して、お子さんとご自身の変化を実感んしてみてくださいね。
- おもちゃ置き場と収納は別にする
- 月1~2回入れ替える
- ポジティブな声かけをする
- おもちゃ棚
- 子どもサイズの机と椅子
- トレイやカゴ
モンテッソーリ教育には子どもと暮らすための知恵や考え方がたくさん。
もっと実践的な方法が知りたい!という方にはこちらの本がオススメです。
人生で一番大切な幼児期。
モンテッソーリ教育を知れば知るほど、子どもの見方が変わり、子育てが楽しくなりますよ!