「2〜3歳の子どもが1時間集中する」と聞いたら、疑いますか?
モンテッソーリ教育の理論を基に作られたモンテッソーリ園や幼児教室ではよく見られる光景です。
「うちの子、集中力がないんです」とお困りの親御さんもモンテッソーリ環境で夢中に活動するお子さんを見て本当に驚かれます。
子どもが集中できないんではないんです。
子どもが集中するための環境になっていないんです。
子どもは環境を大きく変えることはできません。
それは大人の役割です。
お子さんが多くの時間を過ごす自宅を、ぜひ過ごしやすい場所にしましょう。
100年以上前から世界中で研究と実践が積まれた、モンテッソーリ教育の子どものための環境設定。
ぜひ、ご自宅でも取り入れてみてください。
自宅は園とは違って1時間も集中することはないと思いますが、
お子さんの様子が変わり、子育ても少し楽になるはずです^^
もくじ
1.お部屋づくりの3原則
1-1.子どもサイズ
身長3mの人の家での生活、難しいと思いませんか?
子どもにとって大人の家具や道具は大きくて使いにくいもの。
できる限り子どもサイズを用意することで、子どもの自分で自分のことができるようになります。
1-2.一人でできる
「歯を磨きたいけど歯ブラシが取れない」
「お茶を飲みたいけど、どこにある?」
子どもは日々やってみたいことがたくさんあります。
でも、環境によっては自分で自分のことができず、いつまでも大人の助けが必要です。
子どもが一人で活動を完結できるように、家具や道具の配置を見直してみましょう。
おもちゃや道具は活動ごとにトレイやバスケットにまとめるとわかりやすいです^^
1-3.ときめくものだけ置く
おもちゃ棚には子どもがときめくものだけ置きましょう。
今まで買ったもの全部を置く必要はありません。
発達にあったおもちゃだけ、好きで遊んでいるおもちゃ以外はクローゼットや押し入れへ!
2.用意するもの
2-1.低い棚
おもちゃは6〜10個までに制限し、低い棚に配置します。
数を減らすことで選びやすく、目移りしにくくします。
お片付けも楽になるので、大人も気が楽になりますよ✨
投げたり、触っていないおもちゃがあれば替え時。
1週間ごとに見直して、クローゼットや押し入れに収納したおもちゃとローテーションすると良いです^^
2-2.子どもサイズの椅子と机
座って活動するために子どもサイズの椅子と机は必須です。
机は35cm、椅子は20cmほどの高さがオススメ。
足がしっかりつく高さのものを選びます。
2-3.活動用のマット
床で活動する場合のために50×70cmのマットを用意すると、活動の範囲が子どもにも明確です。
おもちゃや教具が散らかりすぎないのでオススメです。
3.配置
3-1.机は壁向き
机の配置は壁向きがオススメ。
なるべく活動に集中し、視界の余計な情報をなくすためです。
3-2.場所はリビングの一角
幼児期は基本的な遊びは大人の目が届くリビングの一角が安心です。
子どもは隅っこも大好きなので、広いスペースがなくても、棚と机が置ければ十分活動できます。
4.おしまいに
- 子どもサイズ
- 一人でできる工夫
- ときめくものだけ置く
この3原則を忘れずに、ぜひ、ご自宅の環境を見直してみてください!
子どもは自分の手で集中して活動することで、手先が器用になり、情緒も落ち着き、脳も育ちます。
動画を受け身でボーッと見るのとは大きな違いです。
環境を変えることで子育てが少しでも楽に、そして子どもの成長に繋がればと思います^^
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