今回はイタリアでモンテッソーリ園を見学してきた時のお話です。
前回に続き、ローマで新しく開校したNPOの運営するモンテッソーリ園を見学しました。
これまでのイタリア視察記事はこちら↓
丸一日見学させてもらったので、先生や子どもたちとも仲良くなり、最近のイタリアでのモンテッソーリ事情も聞いて来ました。
ここで学んだことは「始めるは易し、続けるは難し」です。
こびとちゃんあっぱれ!
イタリアのモンテッソーリ事情
今回見学させてもらったのは最近始まったモンテッソーリ園で、教師養成資格もお持ちの超ベテランのPRISCA先生と、子どもも一緒に通わせている30歳前後のママ先生、そして若いアシスタントの先生の3人でした。
イタリアではモンテッソーリ教育は公立でも行われていますが、ここはNPOで開校しているので、生徒集めが大変だったそうです。
場所はローマ郊外の自然豊かなところにあり、園所有の畑もすぐそこにありました。
イタリア全土では北部にはモンテ園はたくさんありますが、南部にはあまりないそう。
PRISCA先生は最近スカイプなどの遠隔授業で先生同士の交流を図る仕組みを始めたそうです。
歓迎してくれた子どもたち
1日見学させてもらったので、午前中は子どもたちが自由にお仕事をしている姿を見学し、お昼も一緒にご馳走になりました。
ここの園では給食を届けてもらっていて、子どもたちがあたたかいごはんを陶器のお皿に配膳していただいていました。
食べる時間はたっぷりあり、先生は子どもたちを急かすことはしません。
さすがイタリアの食文化、パスタにソースとスープに果物でシンプルながらとても美味しく、みんな上手に本格的なフォークやスプーンを使って食べていました。
午後には私の時間をとってくださったので、自己紹介とおりがみのお土産をプレゼントしました。
鶴を折ろうとしたはずが、箱ができあがったのですが(笑)、折り紙をみんなの前で折っているときの子ども達の視線は真剣そのもの。
普段の先生からの提示をしっかり見ているからなのでしょう。食い入るように見てくれて、私は緊張でした。
そして、折り紙が完成すると拍手喝采!
みんなとても喜んでくれて、私も嬉しい限りでした。
箱を折るのは難しいので紙飛行機の作り方を教えると、みんな我も我もと作って遊びはじめ…教室中に紙飛行機が飛びました。
先生すみません(笑)
はじめるは易し、続けるは難し
「新しいモンテ園の開校、すごいですね。」と話していると、PRISCA先生は「始めるのは簡単だけど、続けるのが大変よ」と仰いました。
この言葉はそれまでやっていたキッズ英会話や商店街の中の塾など、自分の活動にも実感が伴いました。
「始めるは易し、続けるは難し」はじめることは、スタート地点に立っただけ。心に刻もうと思います。
おしまいに
3回にわたるイタリアのモンテ園&学校の見学記でした。
お読みいただき、ありがとうございます。
いつでも旅先で出会う言葉は心に刺さります。
そして、実際に人と出会い、自分の目で見て考えることは、何より増して大きな学びです。
いつか仕事で世界の様々な教育機関を飛び回り、目の前の子ども達に還元するのが夢のひとつとなりました。
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